文章基本信息
- 标题:力学的にみたヒトの脛骨形態の実験的研究
- 本地全文:下载
- 作者:木村 賛
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1966
- 卷号:74
- 期号:5
- 页码:219-227
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:骨の形態と機能との関係についての研究は,今まで主にヒトの大腿骨に関して行われてきた。しかし脛骨に関しては数学的分析は行われても,実際の骨について実験的研究が行われたことは少かった。この論文では,生体におけると類似した力を脛骨に与える実験により,骨にひきおこされる歪を実際に測定し,分析することが行われた。資料としては現代日本人晒骨4本が用いられた。脛骨の主な機能は歩行であると考えられる。この時に加わる力に近似させた力が荷重装置により資料に加えられた。対象として軸方向圧縮力のみを加える実験も行われた。これらの実験の際に脛骨表面に生ずる主歪の方向と大きさの分布,及び軸方向歪の大きさの分布が strain gage により測定された。その結果は図4,5,6,7に示されている。結論は以下の通りである。1)脛骨骨体は軸方向にのみ加わる体重を支えるには不適であり,歩行の際のごとく下肢筋が働いているときの力に対抗するに適した形態をしている。2)脛骨水平断面の形態は脛骨を曲げようとする力を支えるに適している。最大の歪は最大径のある位置に現れる。