文章基本信息
- 标题:本邦石器時代に於ける人頭骨より作れる加工骨片に就いて
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- 作者:小片 保
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1960
- 卷号:67
- 期号:5
- 页码:269-277
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:本邦石器時代に於て、種々なる理由によって毀損せられた人骨及び齒牙の發見例は可成り見られるが、人骨によって作られた、恐らく護符又は装飾品の發見報告は極めて稀である。著者は既に人頭頂骨にて作られた、2孔を有し、且つ五角形を有するこの種の骨片を出雲國講武貝塚(繩文前期)に於て發見されたものを報告したのであるが、今回、この遺跡に近い出雲國崎ケ鼻洞窟(繩文後期の層)より四角形の、他は前者に極めて類似せる加工人前頭骨片を發見した。一邊は頭頂縁を表し、大形で且つ一邊に偏して2孔を有している。この孔は兩面より穿通した證據がある。上面では2角に、下面では兩孔に封した孔縁が通されて長い間吊られた爲に生じた紐による磨耗が見られる。この點は2骨片共に同様である。この様な骨片を作り、且つ着用したであろう習慣は我國石器時代に於て、限局された地域に僅か乍ら見らたと考えて差支えないであろう。