文章基本信息
- 标题:赫哲族調査報告
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- 作者:宮本 潔 ; 正木 正明 ; 堀井 五十雄 等
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1942
- 卷号:57
- 期号:9
- 页码:377-385
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:昭和十六年六月中旬より約二週間に亙って滿洲國居住黒龍江岸に住むツングース語族赫哲族(ゴルド族)の調査を行った。現在赫哲族は以前と異り松花江下流にきはめて少く、主として黒龍江の松花江合流點と烏蘓里江合流點の中間に多いめであるが、その滿洲國内に於ける精確なる人口は不明なるも推定約六百、年々減少の傾向がある。固定して農耕を營むものは稀で多くは一定數の集團を作って漁獵狩獵に從事してゐる。余等は主として黒龍江松花江合流點と烏蘓里江合流點との中間秦得利に住む赫哲族男96名女71名に就き人類學的調査を行ったが、二年齡的關係より(20-60歳)生體測定を行ったのは男65女47計112名であった。生體測定の要領は以前より京城帝大今村教授が北滿諸族の測定を行はれ且っ余等調査行の後昭和十六年末には赫哲族の調査を行はれ(調査個處は余等調査の位置より上流にして黒龍江松花江合流點附近及松花江下流なり)今後も尚繼續せられる由なるに依り、比較の都合上すべて同一要領を以て行った。同教授多年蒐集の資料の一端となれば幸である。