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  • 标题:在日中国人に於ける赤血球酵素変異
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  • 作者:豊増 翼
  • 期刊名称:Anthropological Science
  • 印刷版ISSN:0918-7960
  • 电子版ISSN:1348-8570
  • 出版年度:1974
  • 卷号:82
  • 期号:1
  • 页码:59-68
  • 出版社:The Anthropological Society of Nippon
  • 摘要:神戸市, 長崎市および横浜市に於いて集団検診の際, 採血された約270個体の在日中国人赤血球試料について, 六種類の赤血球酵素, 即ち酸性フォスファターゼ (AcP), フォスフォグルコムターゼ (PGM), アデノシンデアミナーゼ (ADA), 6-フォスフォグルコン酸脱水素酵素 (PGD), アデニル酸キナーゼ (AK) 及びフオスフォグリセレートキナーゼ (PGK) の遺伝的変異を, 澱粉ゲル電気泳動法により観察した.これらの結果を報告し, 併せて近隣集団, 特に日本人一般集団との比較検討を行った.それぞれの変異に於ける遺伝子頻度は, 1) AcP;Pα=0.221, Pb=0.779 (n=278) であり日本人一般集団との差はない.またpc遺伝子の関与する表現型は本試料に於いて検出されなかった.2) PGM;PGM11=0.743, PGM12=0.246 (n=278) であり, 日本人一般集団の変異の範囲内であるが, 特に南部日本に於ける遺伝子頻度に近い.稀表現型は, 6-1型 (3例), 4-2型 (1例), 未同定 (1例) であった.3) PGD;PGDα=0.939, PGDc=0.061,(n=277) であり, 日本人集団などに於いてと同様, ヨーロッパ集団に比し, PGDc値の高い傾向が認められた.以上の三種酵素多型の分布には, それぞれバーディ・ワインベルグ平衡よりの有意の偏りは検出されず, また居住地及び出身地による遺伝子頻度分布に統計的有意差は検出されなかった.4) ADA;ADA1=0.937, ADA2=0.063 (n=278) であり, 日本人一般集団についての従来の報告に比し若干ADA2値が高い, 三種の表現型の分布にはバーディ・ワインベルグ平衡より有意の偏りが検定された.(P<0.01) 出身地の判明しているもの (n=192) につき遺伝子頻度をそれぞれ算出すると, ADA2の出現に地域差があり, 南下するに従いADA2値は増加する傾向があるため, 在日中国人に於いてこの様な結果となることが推察された.5) AK (n=184), PGK (n=133) については, 日本人を含む近隣集団に於いての従来の報告に略同様, 1型以外の変異型は本試料より検出されなかった.
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