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  • 标题:異なる地域集団からえたカニクイ猿に見られるトランスフェリン遺伝子の分布
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  • 作者:石本 剛一 ; 豊増 翼
  • 期刊名称:Anthropological Science
  • 印刷版ISSN:0918-7960
  • 电子版ISSN:1348-8570
  • 出版年度:1969
  • 卷号:77
  • 期号:5-6
  • 页码:260-266
  • 出版社:The Anthropological Society of Nippon
  • 摘要:血清タンパクβ-globulinの一種トランスフェリンの多型はヒトで特殊な集団を除き一般に変異型の出現頻度が非常に稀であるが他の哺乳類とくに一部霊長類できわめて多様な変異を示すことが知られている。われわれは予研腸内ウィルス部の厚意で輸出先の判明しているカニクイ猿の血液試料を計174例集める機会をえて, でんぷんゲル電気泳動を用いてカニクイ猿のトランスフェリン変異を調査した。カンボジアから輸入された114例の血清から8種トランスフェリン成分からなる18種表現型が同定されたが, フィリピンから輸入された60例のカニクイ猿は2例を除き全て等しい単一なホモ接合型を示した。この事実は既に種々報告されているニホン猿やタイワン猿さらにフィリピンのカニクイ猿など島国のサルにトランスフェリンホモ接合型が高頻度に存在するに対し大陸にすむサルにトランスフェリン変異が著しいという観察と全く一致するものであつた。さらに今回調査されたカンボジア由来のカニクイ猿は通常マカカ属でまれにしか出現しないトランスフェリン成分 (ここで仮にD0と名づけた) およびベニガオザルによく見られる速い泳動度を示す成分 (ここで仮にAと名づけた) がかなりの頻度で見出されたことで今まで報告されているマラヤ及びタイのカニクイ猿とも異なるトランスフェリンの分布を示した。一般にサル集団の実験分析等では標本試料の偏りが無視できぬ場合が考えられるが今回の試料をヒト集団で用いられると同様にHardy-Weinbergの法則を適用して観察数と期待値を比較すると有意な差が検出されずトランスフェリン遣伝子の分布が集団内でとくに偏つているとは考えられない。他の多型性血液成分の変異分析を加えてカニクイ猿のタンパク多型には地域的環境的ななんらかの要因が著しく強い影響を与えていると推定される
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