幼児の心像が静的であるため動的心像の産出ができないが,材料を手によって操作すると動的心像の産出が助けられるとする仮説が検討された。 玩具の対連合学習事態において,幼児と小2児童,総計100名は,玩具操作,玩具操作観察,視覚的遮断事態での玩具操作,心像化教示,統制の5つの条件下で材料を提示され再認テストをうけた。 幼児でも心像化教示による促進効果が得られ,さらには,玩具操作に含まれる触運動的手掛かりが成績促進の規定因とならないことが示され,上述の仮説に反する結果が得られた。