以上、報告したように、部落差別は色濃く「地区」住民に影を投げかけている。最後の差別は、「結婚差別」であることには異論はないが、日常生活における対人関係の変化への恐れもまた、大きな問題ではないかと改めて印象づけられる。今後、「地区」住民と「地区外」住民との意識や態度のズレを十分踏まえた啓発活動及び同和教育の積極的推進により、同和問題が真に国民的課題となり、一日も早く解決されることを望むものである。