首页    期刊浏览 2024年11月29日 星期五
登录注册

文章基本信息

  • 标题:家族称呼からみた家族関係 [in Japanese] FAMILY RELATIONSHIPS AND THE WAY OF CALLING EACH OTHER [in Japanese]
  • 本地全文:下载
  • 作者:津留 宏/Tsuru Hiroshi
  • 期刊名称:教育心理学研究
  • 印刷版ISSN:0021-5015
  • 电子版ISSN:2186-3075
  • 出版年度:1956
  • 卷号:4
  • 期号:1
  • 页码:12-20
  • 出版社:The Japanese Association of Educational Psychology
  • 摘要:

    小学校五年生を通してみた603世帯,約3500名の家族相互の称呼において,比較的多数を占めた呼び方は次の通りである。夫→妻1.名前の呼び捨て(45%)2.「お母ちやん」「お母さん」(合せて29%)妻→夫「お父さん」「お父ちやん」(合せて73%)子→父1.「お父ちやん」(67形)2.「お父さん」(27%)子→母1.「お母ちゃん」(78%)2.「お母さん」(18%)父→子1.名前の呼び捨て(83%)2.名前または略名に「ちゃん」付け(13%)母→子1.名前の呼び捨て(67%)2.右前または略名に「ちゃん」付け(27%)「おじいさん」「おじいちゃん」(合せて70%)母→祖父「おじいさん」「おじいちゃん」(合せて80%)父→祖母「おばあさん」「おぱあちゃん」(合せて70%)母→祖母「おばあさん」「おぱあちやん」(合せて80%)祖父→父1.名前の呼び捨て(60%)2.「お父さん」「お父ちゃん」(合せて25%)祖母→父1.名前の呼び捨て(44%)2.「お父さん」「お父ちゃん」(合せて40%)祖父→母1.名前の呼び捨て(80%)2.「お母さん」「お母ちゃん」(合せて24%)祖母→母1.名前の呼び捨て(63%)2.「お母さん」「お揖ちゃん」(合せて10%)兄→弟1.名前の呼び捨て(71%)2.名前または略名に「ちゃん」付け(23%)姉→弟1.名前の呼び捨て(60%)2.名前または略名に「ちやん」付け(32%)兄→妹1.名前の呼び捨て(66%)2.名前または略名に「ちゃん」付け(32%)姉→妹1.名前の呼び捨て(55%)2.名前または略名に「ちゃん」付け(43%)弟→兄1.「兄ちゃん」「お兄ちゃん」またはこれの付くもの(合せて62%)2.名前または略名に「ちゃん」付け(17%)妹→兄1.「兄ちゃん」「お兄ちゃん」またはこれの付くもの(合せて59%)2.名前または略名に「ちゃん」付け(22%)弟→姉1.「姉ちゃん」「お姉ちゃん」またはこれの付くもの(合せて63%)2.名前また略名に「ちゃん」付け(17%)妹→姉1.「姉ちゃん」「お姉ちゃん」またはこれの付くもの(合せて68%)2.名前または略名に「ちやん」付け(20%)尚,調査結果全般を通し次のような傾向が看取される。1 夫婦間の称呼は一般に甚だ不明確であり,持に妻→夫の場合は暖昧である。多くは子が父を呼ぶ呼び方を借りている。2 一般標準語とされる子→父母の「お父さん」「お母さん」,弟妹→兄姉の「兄さん」「姉さん」は意外に少い。一般に家族間は「さん」よりは「ちゃん」付けが多い。但し「おじいさん」「おばあさん」はこの限りでない。3 夫婦間及び子,祖母の父に対する称呼よりみて,同母よりは父に対して敬意が強い。4 きょうだい間の呼び方は,よく家庭の教育的配慮の如何を反映している。5 農村には全く不当な称呼がかなりみられる。住宅地にはこれがない。一般に敬称の点では農林工業地がより乱れている。6 家族称呼は一般に子供本位の呼び方になろうとする。日本の家庭の子供本位的性格を表わしている。7 家族称呼にも明らかに過渡期的様相がみられる。即ち従来の標準的な家族称呼が崩れて新しい称呼が生じつつある。旧い称呼の権威的,序列的,形式的なものが,より平等的,人間的,親愛的な呼び方にとって代わられようとしている。恐らくこれは家族制度の変化と共に,封建的家族意識の減退,個人意識の昂揚等によるものであろう。8 尤も農村と住宅地の一部では標準的な称呼に尚,.関心が強いようにみえる。これは次のように解せられる。即ち日本の家族称呼の標準語はやや保守的たものであるが,農村はその家族制度の保守性からこれを残し,住宅地の知識階級では保守的というのではなくむしろ教育的配慮から標準語に依ろうとしているのであろう。従って両方の性格を欠く商工地では最も称呼の乱れがみられるのである。以上,家族称呼は日本の現下の家族関係の特徴のいくつかを示唆したが,こうした大きな問題については,これはやはり補助資料的にとどまるものと思われる。

    This aims to grasp one phase of psychological characteristics of Japanese family life by studying how their members call each other. Six hundred pupils of the fifth year grade of elementary schools were interviewed individually, and the names by which their family members (about 3,500) call each other were recorded. The subjects had been sampled from four districts: residential, commercial, industrial, and agricultural. The data were first studied as a whole. Then a comparative study was made between the four groups. General result is that the family relationships in our country are now in the process of a change from the old feudalistic system to a modern one and, therefore, the ways of addressing each other e in a state of transitional confusion. We find that standard ways of calling each other not exist as frequently as we anticipated. Specific ays of addressing to the elders and superiors inditing respect are also decreasing in number. This ndency is particularly noticeable in commercial and dustrial areas. In agricultural and residential districts, however, standard ways of calling tend to be preserved, due to the feudalistic tendency that still prevails in the former and to educational considerations in the latter. Vagueness in the way of calling between husband and wife has also proved to be one of the characteristics 'of relationships in Japanese families.

国家哲学社会科学文献中心版权所有